5.Javaのループ文とは

独習JAVA

ループ文は、同じコードを繰り返し実行したい場合に非常に便利です。Javaでは、主に3種類のループ文が存在します。これらは、for文while文、およびdo-while文です。それぞれのループは、特定の条件に基づいて繰り返しを行いますが、使用方法や適切なシナリオが異なります。この記事では、各ループの使い方を詳細に解説し、実際のサンプルコードと出力結果も提供します。

for文

for文は、繰り返しの回数が予め決まっている場合に最もよく使われるループです。for文の基本構文は次の通りです。

for (初期化; 条件式; 変化式) {
    // 繰り返したい処理
}

例えば、1から5までの数字を順番に表示する場合、次のように書けます。

public class ForLoopExample {
    public static void main(String[] args) {
        for (int i = 1; i <= 5; i++) {
            System.out.println("iの値は: " + i);
        }
    }
}

出力結果:

iの値は: 1
iの値は: 2
iの値は: 3
iの値は: 4
iの値は: 5

このコードでは、変数iを1で初期化し、iが5以下である限りループが実行されます。ループが1回実行されるごとにiは1ずつ増加します。

for-eachループ

Javaには、コレクションや配列の要素を簡単に繰り返すためのfor-eachループもあります。例えば、配列内の各要素を表示する場合、次のように書けます。

public class ForEachLoopExample {
    public static void main(String[] args) {
        int[] numbers = {10, 20, 30, 40, 50};
        for (int num : numbers) {
            System.out.println("配列の要素: " + num);
        }
    }
}

出力結果:

配列の要素: 10
配列の要素: 20
配列の要素: 30
配列の要素: 40
配列の要素: 50

for-eachループは、配列やコレクションを簡潔に繰り返し処理でき、可読性が高くなります。

while文

while文は、条件が真である限り、繰り返し処理を行います。使用するシチュエーションとしては、繰り返しの回数が事前にわからない場合に適しています。構文は以下の通りです。

while (条件式) {
    // 繰り返したい処理
}

次の例は、while文を使って、1から5までの数字を順番に表示します。

public class WhileLoopExample {
    public static void main(String[] args) {
        int i = 1;
        while (i <= 5) {
            System.out.println("iの値は: " + i);
            i++;
        }
    }
}

出力結果:

iの値は: 1
iの値は: 2
iの値は: 3
iの値は: 4
iの値は: 5

このコードでは、iを1で初期化し、iが5以下である限り、ループ内の処理が実行されます。ループ内でiを増加させ、条件が満たされなくなるとループが終了します。

do-while文

do-while文は、少なくとも1回はループを実行したい場合に使用されます。このループは、条件をチェックする前に処理を実行します。基本構文は以下の通りです。

do {
    // 繰り返したい処理
} while (条件式);

次の例は、do-while文を使って、1から5までの数字を表示します。

public class DoWhileLoopExample {
    public static void main(String[] args) {
        int i = 1;
        do {
            System.out.println("iの値は: " + i);
            i++;
        } while (i <= 5);
    }
}

出力結果:

iの値は: 1
iの値は: 2
iの値は: 3
iの値は: 4
iの値は: 5

このコードでは、doブロックの中の処理が1回実行された後に条件が評価されます。そのため、条件が偽であっても、最初の1回は必ず実行されます。

まとめ

Javaのループ文には、for文while文、そしてdo-while文の3種類があり、それぞれ適したシチュエーションがあります。for文は繰り返し回数が事前にわかっている場合に便利で、while文は回数が不明な場合に使用されます。do-while文は少なくとも1回ループを実行したいときに最適です。各ループの特性を理解し、適切な状況で使い分けることが大切です。

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