プロットをクリアする際にcla()、clf()、またはclose()を使用するタイミング

PYTHON3 チュートリアル

プロットをクリアする際の適切な関数の選択

Pythonのプロットをクリアする際には、主に3つの関数が使われます。それぞれ、cla()clf()close()です。それぞれが異なる動作をしますので、適切なタイミングで使い分けることが重要です。

cla() 関数

cla()関数は、現在の軸(axes)をクリアします。つまり、グラフ上の描画内容は消去されますが、図全体は残ります。例を見てみましょう。

import matplotlib.pyplot as plt
import numpy as np

x = np.linspace(0, 10, 100)
y = np.sin(x)

plt.plot(x, y)
plt.show()

plt.cla()
plt.show()

このコードでは、最初にサイン関数をプロットし、その後にcla()を呼び出しています。最初のプロットは消去され、空の軸が表示されます。

clf() 関数

clf()関数は、現在の図(figure)をクリアします。つまり、すべての軸とプロット内容が消去されます。以下は例です。

import matplotlib.pyplot as plt
import numpy as np

x = np.linspace(0, 10, 100)
y = np.cos(x)

plt.figure(1)
plt.plot(x, y)
plt.show()

plt.clf()
plt.show()

このコードでは、最初に図にコサイン関数をプロットし、その後にclf()を呼び出しています。図全体がクリアされ、空の図が表示されます。

close() 関数

close()関数は、現在の図を閉じます。これにより、ウィンドウが閉じられ、メモリから図が解放されます。以下は例です。

import matplotlib.pyplot as plt
import numpy as np

x = np.linspace(0, 10, 100)
y = np.tan(x)

plt.plot(x, y)
plt.show()

plt.close()

このコードでは、タンジェント関数をプロットし、その後にclose()を呼び出しています。ウィンドウが閉じられ、メモリから図が解放されます。

適切な関数を選択することで、プロットの管理が効率的に行えます。それぞれの関数の違いを理解し、適切なタイミングで利用するようにしましょう。

プロットをクリアする際には、以下の3つの関数を使用することが一般的です。

1. cla(): cla()関数は現在の軸の内容をクリアします。つまり、軸に描かれたグラフやプロットを消去しますが、軸自体はそのまま残ります。新しいプロットを同じ軸に描画する際に使用します。

2. clf(): clf()関数は現在の図全体をクリアします。つまり、すべての軸とそれに関連するグラフやプロットを消去します。新しい図を描画する際に使用します。

3. close(): close()関数は現在の図を閉じます。つまり、すべての軸とそれに関連するグラフやプロットを消去し、図自体も閉じます。新しい図を描画する際に使用しますが、新しい図を描画する前に古い図を閉じる必要がある場合に使用します。

適切なタイミングでこれらの関数を使用することで、プロットを効果的にクリアし、新しいグラフを描画する準備を整えることができます。

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