プログラミングにおいて、条件分岐は非常に重要な役割を果たします。Javaでは、特定の条件に応じてプログラムの実行フローを制御するために「if文」、「else文」、および「switch文」が使用されます。これらの条件文を正しく理解し、適切に使用することで、より柔軟で効率的なコードを記述できます。
if文の基本
「if文」は、指定した条件が真である場合にブロック内のコードを実行します。条件が満たされない場合は、そのブロックのコードは実行されません。以下はif文の基本構文です。
if (条件) {
// 条件が真の場合に実行されるコード
}
次の例では、数値が正の数かどうかを判定しています。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
int number = 10;
if (number > 0) {
System.out.println("正の数です");
}
}
}
出力:
正の数です
else文の追加
「else文」は、if文の条件が偽である場合に実行されるコードブロックを定義します。if文と共に使用され、条件が成立しない場合に代替の処理を行います。
if (条件) {
// 条件が真の場合に実行されるコード
} else {
// 条件が偽の場合に実行されるコード
}
次の例では、数値が正の数かどうかを判定し、正でない場合に「正ではありません」と表示します。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
int number = -5;
if (number > 0) {
System.out.println("正の数です");
} else {
System.out.println("正の数ではありません");
}
}
}
出力:
正の数ではありません
else if文で複数の条件を扱う
if文とelse文に加えて、「else if文」を使用することで、複数の条件を順次判定できます。else if文を使用すると、最初のif文が偽であっても、次の条件をチェックして処理を進めることができます。
if (条件1) {
// 条件1が真の場合に実行されるコード
} else if (条件2) {
// 条件2が真の場合に実行されるコード
} else {
// どの条件も真でない場合に実行されるコード
}
次の例では、数値が正か負か、またはゼロかを判定します。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
int number = 0;
if (number > 0) {
System.out.println("正の数です");
} else if (number < 0) {
System.out.println("負の数です");
} else {
System.out.println("ゼロです");
}
}
}
出力:
ゼロです
switch文の使用方法
「switch文」は、if-else文を多く使用する場面で、コードを簡潔にするために利用されます。switch文では、特定の値に基づいて複数のケースに対応する処理を実行できます。
switch (式) {
case 値1:
// 値1に一致した場合に実行されるコード
break;
case 値2:
// 値2に一致した場合に実行されるコード
break;
default:
// どのケースにも一致しない場合に実行されるコード
}
次の例では、1から3までの数値を判定し、それ以外の場合には「範囲外です」と表示します。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
int number = 2;
switch (number) {
case 1:
System.out.println("1です");
break;
case 2:
System.out.println("2です");
break;
case 3:
System.out.println("3です");
break;
default:
System.out.println("範囲外です");
}
}
}
出力:
2です
まとめ
Javaの条件文は、プログラムの実行フローをコントロールするために非常に重要な構成要素です。if文、else文、else if文、およびswitch文を使うことで、複雑な条件処理を簡潔かつ効果的に実装できます。条件に応じて適切な文を選択し、コードの可読性と効率性を向上させましょう。
