ループ文は、同じコードを繰り返し実行したい場合に非常に便利です。Javaでは、主に3種類のループ文が存在します。これらは、for文、while文、およびdo-while文です。それぞれのループは、特定の条件に基づいて繰り返しを行いますが、使用方法や適切なシナリオが異なります。この記事では、各ループの使い方を詳細に解説し、実際のサンプルコードと出力結果も提供します。
for文
for文は、繰り返しの回数が予め決まっている場合に最もよく使われるループです。for文の基本構文は次の通りです。
for (初期化; 条件式; 変化式) { // 繰り返したい処理 }
例えば、1から5までの数字を順番に表示する場合、次のように書けます。
public class ForLoopExample { public static void main(String[] args) { for (int i = 1; i <= 5; i++) { System.out.println("iの値は: " + i); } } }
出力結果:
iの値は: 1 iの値は: 2 iの値は: 3 iの値は: 4 iの値は: 5
このコードでは、変数iを1で初期化し、iが5以下である限りループが実行されます。ループが1回実行されるごとにiは1ずつ増加します。
for-eachループ
Javaには、コレクションや配列の要素を簡単に繰り返すためのfor-eachループもあります。例えば、配列内の各要素を表示する場合、次のように書けます。
public class ForEachLoopExample { public static void main(String[] args) { int[] numbers = {10, 20, 30, 40, 50}; for (int num : numbers) { System.out.println("配列の要素: " + num); } } }
出力結果:
配列の要素: 10 配列の要素: 20 配列の要素: 30 配列の要素: 40 配列の要素: 50
for-eachループは、配列やコレクションを簡潔に繰り返し処理でき、可読性が高くなります。
while文
while文は、条件が真である限り、繰り返し処理を行います。使用するシチュエーションとしては、繰り返しの回数が事前にわからない場合に適しています。構文は以下の通りです。
while (条件式) { // 繰り返したい処理 }
次の例は、while文を使って、1から5までの数字を順番に表示します。
public class WhileLoopExample { public static void main(String[] args) { int i = 1; while (i <= 5) { System.out.println("iの値は: " + i); i++; } } }
出力結果:
iの値は: 1 iの値は: 2 iの値は: 3 iの値は: 4 iの値は: 5
このコードでは、iを1で初期化し、iが5以下である限り、ループ内の処理が実行されます。ループ内でiを増加させ、条件が満たされなくなるとループが終了します。
do-while文
do-while文は、少なくとも1回はループを実行したい場合に使用されます。このループは、条件をチェックする前に処理を実行します。基本構文は以下の通りです。
do { // 繰り返したい処理 } while (条件式);
次の例は、do-while文を使って、1から5までの数字を表示します。
public class DoWhileLoopExample { public static void main(String[] args) { int i = 1; do { System.out.println("iの値は: " + i); i++; } while (i <= 5); } }
出力結果:
iの値は: 1 iの値は: 2 iの値は: 3 iの値は: 4 iの値は: 5
このコードでは、doブロックの中の処理が1回実行された後に条件が評価されます。そのため、条件が偽であっても、最初の1回は必ず実行されます。
まとめ
Javaのループ文には、for文、while文、そしてdo-while文の3種類があり、それぞれ適したシチュエーションがあります。for文は繰り返し回数が事前にわかっている場合に便利で、while文は回数が不明な場合に使用されます。do-while文は少なくとも1回ループを実行したいときに最適です。各ループの特性を理解し、適切な状況で使い分けることが大切です。