Java配列の使い方
Java配列は、同じデータ型の複数の要素を1つのコレクションとして格納するための基本的なデータ構造です。配列を使用すると、効率的にデータを操作でき、プログラムをシンプルに保つことができます。この記事では、Java配列の定義、初期化、操作方法について詳しく解説し、実際に使えるコード例を提供します。
Java配列の定義と初期化
Javaで配列を定義するには、データ型の後に角括弧 []
を付けて変数を宣言します。配列は定義と同時にサイズを指定するか、値を直接指定して初期化できます。
public class ArrayExample { public static void main(String[] args) { // 配列の宣言と初期化 int[] numbers = new int[5]; // サイズ5の配列を作成 numbers[0] = 10; // インデックス0に値を代入 numbers[1] = 20; // インデックス1に値を代入 numbers[2] = 30; numbers[3] = 40; numbers[4] = 50; // 配列の内容を出力 for (int i = 0; i < numbers.length; i++) { System.out.println("Element at index " + i + ": " + numbers[i]); } } }
このコードでは、5つの整数を格納する配列を作成し、各インデックスに値を代入しています。numbers.length
プロパティを使用して配列のサイズを取得し、ループで各要素を出力しています。
配列の直接初期化
配列は、宣言時に値を指定して初期化することも可能です。以下のコード例では、直接初期化を行います。
public class DirectArrayInit { public static void main(String[] args) { // 配列の直接初期化 String[] fruits = {"Apple", "Banana", "Cherry"}; // 配列の内容を出力 for (int i = 0; i < fruits.length; i++) { System.out.println("Fruit at index " + i + ": " + fruits[i]); } } }
このコードでは、fruits
配列を定義し、初期化の段階で値をセットしています。この場合、new
キーワードを省略できます。
多次元配列
Javaでは、多次元配列を使用してデータのグリッドやテーブルを表現できます。次の例では、2次元配列を使って行列を定義しています。
public class MultiDimensionalArray { public static void main(String[] args) { // 2次元配列の定義と初期化 int[][] matrix = { {1, 2, 3}, {4, 5, 6}, {7, 8, 9} }; // 2次元配列の内容を出力 for (int i = 0; i < matrix.length; i++) { for (int j = 0; j < matrix[i].length; j++) { System.out.print(matrix[i][j] + " "); } System.out.println(); } } }
この例では、matrix
という2次元配列を作成し、3x3の行列を格納しています。for
ループを使って、配列の各行と列を繰り返し処理し、要素を出力します。
配列操作の例: ソートと検索
Javaの標準ライブラリには、配列を操作するための便利なメソッドが含まれています。以下の例では、Arrays.sort
メソッドを使って配列をソートし、Arrays.binarySearch
を使って要素を検索します。
import java.util.Arrays; public class ArrayOperations { public static void main(String[] args) { // 配列の定義と初期化 int[] numbers = {5, 2, 9, 1, 6}; // 配列をソート Arrays.sort(numbers); System.out.println("Sorted array: " + Arrays.toString(numbers)); // 配列から要素を検索 int index = Arrays.binarySearch(numbers, 6); System.out.println("Index of 6: " + index); } }
このコードでは、Arrays.sort
メソッドを使って配列を昇順にソートし、その後Arrays.binarySearch
を使用して、ソート済みの配列から特定の値を検索しています。
結論
Java配列は強力なデータ構造であり、基本的な使い方から高度な操作まで幅広く活用できます。本記事で紹介した配列の定義、初期化、操作の基本をマスターすれば、Javaプログラムにおける効率的なデータ管理が可能になります。配列は今後のプログラミングでも頻繁に使う機能なので、しっかりと理解しておきましょう。