Python 3でスクリプトが実行されているバージョンを確認する方法は?

PYTHON3 チュートリアル

Pythonのバージョン確認方法

Pythonスクリプトを書く際に、どのPythonのバージョンで実行されているかを確認することは重要です。特に異なる環境で動作させる場合、互換性の問題を避けるために現在のPythonバージョンを把握することが必要です。ここでは、Pythonの標準ライブラリの一つである`sys`モジュールを使用して、実行中のPythonのバージョンを確認する方法を紹介します。

サンプルコード 1: バージョン情報の全体を表示

以下のサンプルコードは、`sys`モジュールをインポートし、`version`属性を使用してPythonのバージョン情報全体を表示します。これにはバージョン番号の他に、ビルド番号やコンパイラの情報も含まれています。

import sys
print("Pythonのバージョン情報:", sys.version)

出力例:

Pythonのバージョン情報: 3.8.5 (default, Jul 28 2020, 12:59:40) 
[GCC 9.3.0]

サンプルコード 2: バージョン番号のみを取得

次のサンプルコードでは、`sys.version_info`を使用して、バージョン番号のみをタプル形式で取得します。これはメジャー、マイナー、マイクロの各バージョン番号を個別に取り出すのに便利です。

import sys
version_info = sys.version_info
print("メジャーバージョン:", version_info.major)
print("マイナーバージョン:", version_info.minor)
print("マイクロバージョン:", version_info.micro)

出力例:

メジャーバージョン: 3
マイナーバージョン: 8
マイクロバージョン: 5

サンプルコード 3: 条件分岐でバージョン確認

最後に、バージョン番号を基にして特定のコードを実行する条件分岐の例を示します。これは異なるバージョン間でAPIが変更されている場合に有効です。

import sys
if sys.version_info >= (3, 8):
    print("このコードはPython 3.8以上で実行されています。")
else:
    print("このコードはPython 3.8未満で実行されています。")

出力例(Python 3.8.5で実行した場合):

このコードはPython 3.8以上で実行されています。

以上の方法を用いることで、Pythonスクリプトが実行されている環境のPythonバージョンを正確に把握し、バージョンに応じた適切な処理を実装することができます。

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