Python 3でdo-whileループをエミュレートする方法

PYTHON3 チュートリアル

PythonでDo-Whileループをエミュレートする方法

PythonにはC言語やJavaのようなdo-whileループ構造が存在しません。しかし、Pythonでdo-whileループの動作をエミュレートする方法はあります。この記事では、Pythonでdo-whileループを模倣するための様々なアプローチを説明し、具体的なサンプルコードを通じて理解を深めます。

基本的なアプローチ

最も基本的な方法は、whileループを使用してループの最初で必ず1回は処理を実行し、その後で条件をチェックすることです。

condition = True
while True:
    # ここに実行したい処理を書く
    print("ループが実行されました")

    # 条件をチェックして、Falseならループを抜ける
    if not condition:
        break

このサンプルでは、while Trueによって無限ループを作成し、ループの内部で条件をチェックしています。条件がFalseの場合にはbreakステートメントでループから抜けます。

条件を変更する

次の例では、ループ内で条件が変更されるケースを示します。ここでは、カウンタを用いて特定の回数だけループを実行します。

count = 0
while True:
    print(f"{count + 1}回目のループです。")

    count += 1
    if count >= 5:
        break

このコードでは、カウンタcountが5に達するまでループが続きます。各ループの終わりでカウンタを増やし、5回実行後にループから抜けるようにしています。

ユーザー入力を扱う

ユーザーの入力を処理する場合にもdo-whileループをエミュレートすることができます。例えば、ユーザーが正しい値を入力するまで繰り返し入力を求めるケースです。

while True:
    user_input = input("正の整数を入力してください: ")
    if user_input.isdigit() and int(user_input) > 0:
        print("ありがとうございます!")
        break
    else:
        print("無効な入力です。もう一度試してください。")

このコードは、ユーザーが正の整数を入力するまで繰り返し入力を促します。条件が満たされたらループを抜け、そうでなければエラーメッセージを表示し続けます。

結論

Pythonでdo-whileループを直接実装することはできませんが、上述のようにwhile Trueループとbreakステートメントを組み合わせることで、同様の動作を実現することが可能です。これにより、少なくとも一度は実行されるべき処理を効果的に扱うことができます。

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