Python 3における__getattr__と__getattribute__の違い
Pythonのオブジェクト指向プログラミングにおいて、__getattr__と__getattribute__は重要な特殊メソッドです。これらは属性アクセス時に呼び出され、オブジェクトの振る舞いをカスタマイズするために使用されます。しかし、それぞれ異なる目的を持ち、使い分けが重要です。
__getattr__メソッド
__getattr__メソッドは、オブジェクトの属性が見つからなかった場合に呼び出されます。通常、このメソッドは属性が存在しない場合にデフォルト値を返したり、動的に属性を生成したりするのに使用されます。
class Example: def __getattr__(self, name): print(f'__getattr__ called for attribute: {name}') return 42 ex = Example() print(ex.some_attribute)
上記のコードでは、__getattr__メソッドが呼び出され、”some_attribute”が存在しない場合にデフォルト値として42が返されます。
__getattribute__メソッド
一方、__getattribute__メソッドは、オブジェクトの属性へのアクセスが試行されるたびに呼び出されます。このメソッドは全ての属性アクセスに影響を与えるため、注意が必要です。
class Example: def __getattribute__(self, name): print(f'__getattribute__ called for attribute: {name}') return super().__getattribute__(name) ex = Example() print(ex.some_attribute)
上記のコードでは、__getattribute__メソッドが呼び出され、”some_attribute”にアクセスする際にその名前が表示されます。
__getattr__と__getattribute__の使い分け
一般的に、__getattr__は存在しない属性へのアクセスに対応する際に使用され、__getattribute__は全ての属性アクセスに対して動作をカスタマイズする際に使用されます。__getattr__をオーバーライドする場合は、__getattribute__を適切に呼び出すことが重要です。
以上がPython 3における__getattr__と__getattribute__の違いについての説明です。適切に使い分けることで、オブジェクトの振る舞いを柔軟にカスタマイズすることができます。
Python 3における__getattr__と__getattribute__の違いは、主に以下の点にあります。
1. __getattr__は、属性が見つからない場合に呼び出される特殊メソッドです。つまり、インスタンスの属性が存在しない場合に、このメソッドが呼び出されます。一方、__getattribute__は、属性が存在するかどうかに関わらず、属性がアクセスされるたびに呼び出されます。
2. __getattr__は、属性が見つからない場合にのみ呼び出されるため、通常は属性の取得時に利用されます。一方、__getattribute__は、属性が存在するかどうかに関わらず呼び出されるため、属性の取得や設定時に利用されることがあります。
3. __getattr__は、インスタンスの属性が見つからない場合に限定されていますが、__getattribute__は、すべての属性アクセス時に呼び出されるため、注意が必要です。__getattribute__内で属性を取得する際には、getattr()メソッドを使用するなど、無限ループに陥らないように注意する必要があります。
以上が、Python 3における__getattr__と__getattribute__の違いについての概要です。