Python 3に関するトピック:[pandas:複数の列を使用して2つのデータフレームをマージ(結合)する]

PYTHON3 チュートリアル

Pythonのデータ処理ライブラリであるpandasは、大規模なデータセットを扱う際に非常に便利です。特に、異なるデータフレームを結合する操作は、データ分析の際によく行われます。この記事では、pandasを使って複数の列を基に2つのデータフレームをマージする方法について詳しく解説します。

pandasのマージ機能とは?

pandasのマージ機能は、SQLのJOIN操作に似た方法で、異なるデータフレームを結合することができます。これは、データ分析やデータ整形の際に非常に役立ちます。マージには、主に以下のような方法があります:

  • inner join
  • outer join
  • left join
  • right join

これらの方法を使うことで、異なるデータフレームを効率的に結合し、必要なデータを抽出することができます。

データフレームの準備

まずは、サンプルデータフレームを作成して、マージの基礎を学びましょう。

import pandas as pd

# データフレーム1
df1 = pd.DataFrame({
    'ID': [1, 2, 3, 4],
    'Name': ['Alice', 'Bob', 'Charlie', 'David'],
    'Age': [25, 30, 35, 40]
})

# データフレーム2
df2 = pd.DataFrame({
    'ID': [3, 4, 5, 6],
    'Name': ['Charlie', 'David', 'Eve', 'Frank'],
    'Salary': [70000, 80000, 90000, 100000]
})

ここでは、2つのデータフレームdf1とdf2を用意しました。どちらも共通の列「ID」と「Name」を持っています。これらを使ってマージを行います。

複数の列を使ったマージ

複数の列を基にデータフレームをマージするには、pandasのmerge関数を使用します。この関数のon引数にリスト形式で列名を指定することで、複数の列を基にしたマージが可能です。

# IDとNameの両方を基にinner joinを実行
merged_df = pd.merge(df1, df2, on=['ID', 'Name'], how='inner')
print(merged_df)

このコードは、両方のデータフレームに共通する「ID」と「Name」の組み合わせを基にinner joinを行います。出力は次のようになります:

   ID     Name  Age  Salary
0   3  Charlie   35   70000
1   4    David   40   80000

この結果から、IDとNameが両方一致する行のみがマージされていることがわかります。

他のマージ方法

次に、他のマージ方法についても見ていきましょう。

左外部結合(left join)

左外部結合は、左側のデータフレームのすべての行を保持し、右側のデータフレームの一致する行を追加します。

# 左外部結合
left_joined_df = pd.merge(df1, df2, on=['ID', 'Name'], how='left')
print(left_joined_df)

出力:

   ID     Name  Age   Salary
0   1    Alice   25      NaN
1   2      Bob   30      NaN
2   3  Charlie   35  70000.0
3   4    David   40  80000.0

この出力では、左側のデータフレームdf1のすべての行が保持され、df2に一致する行があればそのデータが追加されています。

右外部結合(right join)

右外部結合は、右側のデータフレームのすべての行を保持し、左側のデータフレームの一致する行を追加します。

# 右外部結合
right_joined_df = pd.merge(df1, df2, on=['ID', 'Name'], how='right')
print(right_joined_df)

出力:

   ID     Name   Age  Salary
0   3  Charlie  35.0   70000
1   4    David  40.0   80000
2   5      Eve   NaN   90000
3   6    Frank   NaN  100000

この出力では、右側のデータフレームdf2のすべての行が保持され、df1に一致する行があればそのデータが追加されています。

完全外部結合(outer join)

完全外部結合は、両方のデータフレームのすべての行を保持し、どちらかに一致する行を追加します。

# 完全外部結合
outer_joined_df = pd.merge(df1, df2, on=['ID', 'Name'], how='outer')
print(outer_joined_df)

出力:

   ID     Name   Age   Salary
0   1    Alice  25.0      NaN
1   2      Bob  30.0      NaN
2   3  Charlie  35.0  70000.0
3   4    David  40.0  80000.0
4   5      Eve   NaN  90000.0
5   6    Frank   NaN  100000.0

この出力では、両方のデータフレームのすべての行が保持され、どちらかに一致する行があればそのデータが追加されています。

まとめ

pandasのマージ機能を使用することで、複数の列を基に異なるデータフレームを結合することができます。inner join、left join、right join、outer joinの各方法を使い分けることで、データ分析のニーズに応じたデータセットを効率的に作成できます。これらの操作を駆使して、より高度なデータ分析を行ってください。

Python 3におけるpandasライブラリを使用して、2つのデータフレームをマージ(結合)する方法を説明します。複数の列を使用してデータフレームをマージする場合、merge()関数を使用します。この関数は、2つのデータフレームを指定された列をキーとして結合し、新しいデータフレームを作成します。

例えば、df1とdf2という2つのデータフレームがあり、それぞれ”key1″と”key2″という列をキーとしてマージしたい場合、以下のようにコードを記述します:

merged_df = pd.merge(df1, df2, on=[‘key1’, ‘key2’])

このコードでは、df1とdf2を”key1″と”key2″の値が一致する行で結合し、新しいデータフレームmerged_dfを作成します。複数の列を指定することで、より柔軟な結合が可能となります。

以上が、Python 3におけるpandasを使用して複数の列を使って2つのデータフレームをマージする方法の概要です。

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