C言語は、シンプルで効率的なプログラミング言語です。以下では、C言語の基本的な構文、ステートメント、出力方法、およびコメントの使い方について説明します。
1. 構文
C言語のプログラムは、関数の集合で構成されます。最も基本的な関数はmain関数で、プログラムのエントリーポイントです。
1.1.基本的なプログラムの構造
#include <stdio.h> // 標準入出力ライブラリをインクルード
int main() {
// ここにプログラムのコードを書く
return 0; // プログラムの終了ステータスを返す
}
1.2.ステートメント
C言語のステートメントは、プログラムの動作を指示するための基本的な命令です。各ステートメントはセミコロン(;)で終わります。
例:変数の宣言と代入
int a; // 変数aの宣言 a = 10; // 変数aに値を代入 int b = 20; // 変数bを宣言し、値を代入
2.出力
標準出力に文字列や変数の値を表示するには、printf関数を使用します。
例:printf関数
#include <stdio.h>
int main() {
int num = 10;
printf("The value of num is %d\n", num); // 変数の値を表示
return 0;
}
3.コメント
コメントは、プログラム内にメモや説明を追加するために使用され、コンパイラによって無視されます。
3.1.シングルラインコメント
シングルラインコメントは、//で始まり、その行の終わりまでがコメントとして扱われます。
// これはシングルラインコメントです int a = 10; // 変数aに値を代入
3.2.マルチラインコメント
マルチラインコメントは、/*で始まり、*/で終わります。この間のすべてのテキストがコメントとして扱われます。
/* これは マルチライン コメントです */ int b = 20;
4.条件ステートメント
条件ステートメントは、特定の条件が満たされた場合に異なるコードブロックを実行するために使用されます。
4.1.if文
#include <stdio.h>
int main() {
int num = 10;
if (num > 0) {
printf("num is positive.\n");
} else {
printf("num is not positive.\n");
}
return 0;
}
4.2.ループステートメント
ループステートメントは、特定の条件が満たされる間、同じコードブロックを繰り返し実行します。
forループ
#include <stdio.h>
int main() {
for (int i = 0; i < 5; i++) {
printf("i = %d\n", i);
}
return 0;
}
whileループ
#include <stdio.h>
int main() {
int i = 0;
while (i < 5) {
printf("i = %d\n", i);
i++;
}
return 0;
}
5.例:基本的なCプログラム
以下は、変数の宣言、出力、条件分岐、ループ、コメントを含む基本的なCプログラムの例です:
#include <stdio.h> // 標準入出力のヘッダーファイルをインクルード
int main() {
// 変数の宣言と初期化
int num = 5;
float pi = 3.14;
char letter = 'A';
// 変数の値を出力
printf("Number: %d\n", num);
printf("Pi: %.2f\n", pi);
printf("Letter: %c\n", letter);
// 条件分岐
if (num > 0) {
printf("num is positive\n");
} else {
printf("num is not positive\n");
}
// ループ
for (int i = 0; i < 5; i++) {
printf("i = %d\n", i);
}
// プログラムの終了
return 0;
}
まとめ
- 構文: Cプログラムは
#includeディレクティブ、main関数、およびその他の関数で構成されます。 - ステートメント: 変数の宣言、代入、条件ステートメント、ループステートメントなどが含まれます。
- 出力: 標準出力に値を表示するために
printf関数を使用します。 - コメント: コードにメモや説明を追加するために使用される。シングルラインコメントとマルチラインコメントがあります。
これらの基本を理解することで、C言語で効率的なプログラムを書くことができます。
