独習C++

C++:6.配列と文字列の基本操作

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C++では、配列と文字列はプログラムを書く上で非常に重要なデータ構造です。本記事では、C++における配列と文字列の基本操作について詳しく解説し、実際のコードサンプルとその実行結果を通じて理解を深めます。初学者向けに、分かりやすく順を追って説明していきますので、ぜひ一緒に学んでいきましょう。

配列の基本操作

配列は、同じ型のデータをまとめて格納できるデータ構造です。C++では、配列は固定サイズであり、サイズを超える要素の追加や削除はできません。まずは配列の宣言から見ていきましょう。

配列の宣言と初期化

配列を宣言する際には、型、配列名、そして配列のサイズを指定します。以下は、整数型の配列を宣言し、初期化するコード例です。

#include <iostream>

int main() {
    int numbers[5] = {1, 2, 3, 4, 5}; // 配列の宣言と初期化
    for (int i = 0; i < 5; i++) {
        std::cout << "numbers[" << i << "] = " << numbers[i] << std::endl;
    }
    return 0;
}

上記のコードでは、サイズが5の整数型配列「numbers」を宣言し、初期値をそれぞれ設定しています。forループを使って、配列内の各要素を出力しています。

配列の要素にアクセスする

配列の各要素にはインデックスを使ってアクセスします。インデックスは0から始まります。上記の例では、numbers[0]が最初の要素に対応し、numbers[4]が最後の要素に対応しています。もしインデックスが範囲外の場合、未定義の動作が発生する可能性があるので、注意が必要です。

実行結果

numbers[0] = 1
numbers[1] = 2
numbers[2] = 3
numbers[3] = 4
numbers[4] = 5

このプログラムは、配列内の各要素を順に出力しています。配列を使うことで、同じ型のデータを効率的に扱うことが可能です。

文字列の基本操作

C++では、文字列の処理にはいくつかの方法があります。char型の配列を使った伝統的な方法と、標準ライブラリのstd::stringを使った方法が一般的です。ここでは、std::stringを使った文字列操作を紹介します。

文字列の宣言と初期化

std::stringはC++標準ライブラリに含まれるクラスで、より直感的な文字列操作が可能です。次のコード例では、文字列を宣言し、基本的な操作を行います。

#include <iostream>
#include <string>

int main() {
    std::string greeting = "こんにちは"; // 文字列の宣言と初期化
    std::cout << greeting << std::endl;

    greeting += "、世界!"; // 文字列の結合
    std::cout << greeting << std::endl;

    std::cout << "文字数: " << greeting.length() << std::endl; // 文字列の長さ
    return 0;
}

上記のコードでは、std::stringを使って「こんにちは」という文字列を宣言し、続けて「、世界!」を結合しています。さらに、length()メソッドを使って文字列の長さを取得しています。

実行結果

こんにちは
こんにちは、世界!
文字数: 10

結果として、文字列の結合と文字数を確認できます。std::stringは非常に使いやすく、メモリ管理を自動で行ってくれるため、初心者にも扱いやすいクラスです。

まとめ

本記事では、C++における配列と文字列の基本操作について解説しました。配列は固定サイズで同じ型のデータをまとめて扱うのに適しており、文字列はstd::stringを使うことで簡単に操作が可能です。次回の記事では、より高度な配列や文字列の操作、そしてメモリ管理について掘り下げていきます。この記事を通じて、配列と文字列の扱い方をしっかりと理解し、C++でのプログラミング力を高めてください。

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