CentOS Stream 9: NTPサーバー設定ガイド

Centos

このガイドでは、CentOS Stream 9上でNTP(Network Time Protocol)を使用して、サーバーとクライアントの時刻同期を行うための設定方法を説明します。正確な時刻同期は、分散システムやセキュリティ管理において重要な役割を果たします。

1. NTPサーバーの設定

NTPサーバーを構成するには、chronyというパッケージを使用します。Chronyは、ネットワーク上の時刻同期を実現するために広く使われているツールです。

# Chronyパッケージをインストール
sudo dnf install chrony -y

# Chronyサービスを起動し、自動起動を有効化
sudo systemctl start chronyd
sudo systemctl enable chronyd

# NTPサーバーとしてのChrony設定ファイルを編集
sudo vi /etc/chrony.conf

設定ファイル/etc/chrony.confを編集し、ローカルネットワークに他のクライアントが接続できるようにします。以下の設定を追加します。

# クライアントのアクセスを許可
allow 192.168.1.0/24

# システムクロックの時刻を基準とする
local stratum 10

設定を保存した後、Chronyサービスを再起動します。

# Chronyサービスの再起動
sudo systemctl restart chronyd

2. NTPクライアントの設定

NTPクライアントを設定して、NTPサーバーから時刻を同期するには、同じくchronyパッケージを使用します。次の手順でクライアントの設定を行います。

# Chronyパッケージをインストール
sudo dnf install chrony -y

# Chronyの設定ファイルを編集
sudo vi /etc/chrony.conf

クライアント側の設定ファイル/etc/chrony.confに、NTPサーバーのアドレスを指定します。

# NTPサーバーを指定
server 192.168.1.100 iburst

設定を保存して、Chronyサービスを再起動します。

# Chronyサービスの再起動
sudo systemctl restart chronyd

# 時刻同期の状態を確認
chronyc sources -v

このコマンドで、クライアントがNTPサーバーと正常に接続し、時刻を同期していることを確認できます。

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