[Djangoにおけるnull=Trueとblank=Trueの違いは何ですか?]

PYTHON3 チュートリアル

null=Trueとは

null=Trueは、Djangoのモデルフィールドで使用されるパラメータです。この設定がTrueに設定されている場合、データベースの該当フィールドはNULL値を受け入れることができます。これは、フィールドが値を持たない場合でもデータベースにレコードを保存できることを意味します。主にデータベースレベルでの設定です。

サンプルコード1: null=Trueを使用したモデルの定義

from django.db import models

class Profile(models.Model):
    user = models.OneToOneField(User, on_delete=models.CASCADE)
    biography = models.TextField(null=True)  # NULL値を許容

サンプルコード2: データベースにNULL値を保存

# Profileインスタンスを作成し、biographyフィールドにNULLを設定
profile = Profile(user=some_user)
profile.save()  # biographyはNULLとして保存される

サンプルコード3: NULL値を持つフィールドのクエリ

# biographyがNULLのすべてのProfileを取得
null_profiles = Profile.objects.filter(biography__isnull=True)

blank=Trueとは

blank=Trueは、フォームを通じてデータが入力される際に、フィールドが空白であることを許容するかどうかを定義します。これは主にフォームのバリデーションに影響を与え、ユーザーインターフェースレベルでの設定です。blank=Falseの場合、フィールドはフォームから送信される際に必ず値を持っている必要があります。

サンプルコード1: blank=Trueを使用したモデルの定義

from django.db import models

class Application(models.Model):
    name = models.CharField(max_length=100)
    comment = models.TextField(blank=True)  # フォームでの空白を許容

サンプルコード2: 空白値を含むフォームの処理

# Applicationフォームを使い、commentが空白のデータを保存
form = ApplicationForm(data={'name': 'Alice', 'comment': ''})
if form.is_valid():
    form.save()  # commentは空白として保存される

サンプルコード3: 空白値を許容するフィールドのクエリ

# commentが空白のすべてのApplicationを取得
empty_comment_apps = Application.objects.filter(comment="")

null=Trueとblank=Trueは、それぞれ異なるレベル(データベースレベルとフォームレベル)での設定を提供するため、適切に使用することが重要です。特に、どのフィールドがユーザーによって空白で提出されることが許されるか(blank=True)、また、どのフィールドがデータベースでNULLとして保存されることが許されるか(null=True)を理解することが重要です。

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