Flaskにおけるデータ受信方法の概要
Flaskを使用してWebアプリケーションを開発する際、クライアントから送信されたデータを受信し処理することは一般的な作業です。主に、GETリクエストのクエリパラメータ、POSTリクエストのフォームデータ、またはJSON形式のデータの3つの方法でデータを受け取ることができます。
GETリクエストのクエリパラメータの取得
クライアントがGETリクエストを送信するとき、URLのクエリストリングに含まれるデータを取得することができます。以下のサンプルコードは、クエリパラメータを取得する方法を示しています。
from flask import Flask, request
app = Flask(__name__)
@app.route('/search')
def search():
    query = request.args.get('query')
    return f'検索クエリ: {query}'
このコードでは、クエリパラメータ query を取得し、それをレスポンスとして返しています。例えば、クライアントが /search?query=python にアクセスした場合、出力は「検索クエリ: python」となります。
POSTリクエストのフォームデータの取得
POSTリクエストを使用してフォームデータを送信する場合、そのデータを取得する方法を以下に示します。
from flask import Flask, request
app = Flask(__name__)
@app.route('/submit', methods=['POST'])
def submit():
    name = request.form.get('name')
    email = request.form.get('email')
    return f'名前: {name}, メール: {email}'
ここでは、フォームから name と email フィールドを取得し、それらをレスポンスとして返しています。この方法は、ユーザーがフォームを介して情報を送信した場合に有効です。
JSONデータの取得
APIなどを通じてJSON形式のデータが送信される場合、その取得方法は以下の通りです。
from flask import Flask, request, jsonify
app = Flask(__name__)
@app.route('/api/data', methods=['POST'])
def get_json_data():
    data = request.json
    return jsonify(data)
このサンプルでは、POSTリクエストからJSONデータを取得し、そのままJSON形式でレスポンスを返しています。この方法は、クライアントがJSON形式でデータを送信した場合に適しています。
これらの方法を使用することで、Flaskアプリケーションはさまざまな形式でクライアントから送信されたデータを適切に処理できます。状況に応じて適切なデータ受信方法を選択し、それに基づいて処理を行うことが重要です。

