PandasでのSettingWithCopyWarningの対処方法

PYTHON3 チュートリアル

SettingWithCopyWarningの説明と解決策

Pandasでデータフレームの部分的なデータを操作する際、意図せずに元のデータフレームを変更してしまうことがある。これを防ぐためには、データを適切にコピーする方法を理解し、適用する必要があります。

解決策1: .copy() メソッドを使用する

データフレームのサブセットを作成する際には、.copy() メソッドを使用して明示的にデータをコピーすることが推奨されます。これにより、元のデータフレームに影響を与えずに作業を進めることができます。

import pandas as pd

# データフレームを作成
df = pd.DataFrame({
    'A': range(1, 6),
    'B': range(10, 15)
})

# .copy() を使用してデータフレームの一部をコピー
sub_df = df[df['A'] > 2].copy()
sub_df['B'] = sub_df['B'] + 1

print(sub_df)

解決策2: loc[] を使う

条件に基づいてデータを選択し、更新する場合、loc[] を使用することで、SettingWithCopyWarningを避けることができます。loc[] は行や列を安全に選択し、更新するための機能を提供します。

import pandas as pd

df = pd.DataFrame({
    'A': range(1, 6),
    'B': range(10, 15)
})

# loc[] を使用して条件にマッチするデータを更新
df.loc[df['A'] > 2, 'B'] = df.loc[df['A'] > 2, 'B'] + 1

print(df)

解決策3: at[] または iat[] を使用する

単一の要素を更新する場合、at[] または iat[] を使用することで、効率的かつ安全に値を変更することができます。これらのメソッドは特定の位置のデータに直接アクセスし、更新を行います。

import pandas as pd

df = pd.DataFrame({
    'A': range(1, 6),
    'B': range(10, 15)
})

# at[] を使用して特定の値を更新
df.at[2, 'B'] = df.at[2, 'B'] + 1

print(df)

これらの方法を適用することで、データフレームを安全に操作し、予期せぬデータの変更を防ぐことができます。各方法は使用状況に応じて選択してください。

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