Python 3の「try-except-else」文の「else」節について
Pythonの「try-except-else」文は、例外処理を行う際に便利な構文です。通常、例外が発生した場合に「except」節が実行されますが、「else」節は例外が発生しなかった場合に実行されます。つまり、正常に処理が完了した場合に特定の処理を行いたいときに使用します。
サンプルコード1:
try: result = 10 / 2 except ZeroDivisionError: print("ゼロで割ることはできません") else: print("計算が正常に完了しました")
この場合、ゼロで割るエラーが発生しないため、「else」節が実行され、”計算が正常に完了しました”というメッセージが表示されます。
サンプルコード2:
try: result = int(input("数字を入力してください:")) except ValueError: print("数字以外が入力されました") else: print("入力された数字は:", result)
この例では、ユーザーが数字以外の入力をした場合に「except」節が実行され、それ以外の場合に「else」節が実行されます。
サンプルコード3:
try: with open("sample.txt", "r") as file: data = file.read() except FileNotFoundError: print("ファイルが見つかりません") else: print("ファイルの内容:", data)
この例では、ファイルが見つからない場合に「except」節が実行され、ファイルが正常に開かれた場合に「else」節が実行され、ファイルの内容が表示されます。
Python 3の「try」文のオプションの「else」節は、例外が発生しなかった場合に実行されるコードブロックを定義するために使用されます。つまり、tryブロック内で例外が発生しなかった場合に実行したい処理をelse節に記述します。このようにすることで、例外が発生した場合と発生しなかった場合で異なる処理を行うことができます。例外処理の流れを明確にするために、適切にelse節を活用することが重要です。