Python 3でDecimalオブジェクトをJSONシリアライズする

PYTHON3 チュートリアル

Python 3でDecimalオブジェクトをJSONシリアライズする方法

Pythonの標準ライブラリであるjsonモジュールは、浮動小数点数や文字列、リスト、辞書などの一般的なデータ型を簡単にシリアライズできます。しかし、Decimalオブジェクトをそのままシリアライズしようとするとエラーが発生します。この記事では、Python 3でDecimalオブジェクトをJSONにシリアライズする方法について詳しく説明します。

Decimalオブジェクトとは

Decimalオブジェクトは、浮動小数点数に代わる高精度な数値演算を提供するためにPythonのdecimalモジュールで定義されています。金融計算や精度が重要な計算においてよく使用されます。しかし、jsonモジュールはこのオブジェクトを直接シリアライズできません。

DecimalオブジェクトのJSONシリアライズ方法

DecimalオブジェクトをJSONにシリアライズするためには、カスタムエンコーダーを使用する必要があります。このエンコーダーはDecimalオブジェクトを文字列や浮動小数点数に変換します。

サンプルコード1: Decimalを文字列としてシリアライズ

import json
from decimal import Decimal

# Decimalオブジェクトを文字列に変換するカスタムエンコーダー
class DecimalEncoder(json.JSONEncoder):
    def default(self, obj):
        if isinstance(obj, Decimal):
            return str(obj)
        return super(DecimalEncoder, self).default(obj)

# データセット
data = {
    'value': Decimal('12.34')
}

# JSONシリアライズ
json_data = json.dumps(data, cls=DecimalEncoder)
print(json_data)

このコードでは、Decimalオブジェクトを文字列に変換しています。出力は次のようになります:

{"value": "12.34"}

サンプルコード2: Decimalを浮動小数点数としてシリアライズ

import json
from decimal import Decimal

# Decimalオブジェクトを浮動小数点数に変換するカスタムエンコーダー
class DecimalFloatEncoder(json.JSONEncoder):
    def default(self, obj):
        if isinstance(obj, Decimal):
            return float(obj)
        return super(DecimalFloatEncoder, self).default(obj)

# データセット
data = {
    'value': Decimal('12.34')
}

# JSONシリアライズ
json_data = json.dumps(data, cls=DecimalFloatEncoder)
print(json_data)

このコードでは、Decimalオブジェクトを浮動小数点数に変換しています。出力は次のようになります:

{"value": 12.34}

サンプルコード3: json.dumpsにdefaultパラメータを使用

import json
from decimal import Decimal

# Decimalオブジェクトを文字列に変換する関数
def decimal_default(obj):
    if isinstance(obj, Decimal):
        return str(obj)
    raise TypeError

# データセット
data = {
    'value': Decimal('12.34')
}

# JSONシリアライズ
json_data = json.dumps(data, default=decimal_default)
print(json_data)

この方法では、json.dumpsのdefaultパラメータを使用してカスタム関数を指定します。出力は次のようになります:

{"value": "12.34"}

まとめ

Python 3でDecimalオブジェクトをJSONにシリアライズするためには、カスタムエンコーダーを使用するか、json.dumpsのdefaultパラメータを利用する方法があります。どちらの方法も、Decimalオブジェクトを文字列や浮動小数点数に変換することで問題を解決します。用途に応じて適切な方法を選択してください。

Python 3では、DecimalオブジェクトをJSON形式にシリアライズする際に、通常の方法ではエラーが発生します。これは、DecimalオブジェクトがJSONで直接シリアライズできないためです。DecimalオブジェクトをJSONにシリアライズするには、独自のエンコーダーを使用する必要があります。

DecimalオブジェクトをJSONにシリアライズするためには、decimalモジュールを使用してDecimalオブジェクトをfloatに変換し、その後JSONにシリアライズする必要があります。以下は、DecimalオブジェクトをJSONにシリアライズするためのサンプルコードです。

“`python
import json
from decimal import Decimal

class DecimalEncoder(json.JSONEncoder):
def default(self, obj):
if isinstance(obj, Decimal):
return float(obj)
return super(DecimalEncoder, self).default(obj)

# DecimalオブジェクトをJSONにシリアライズする例
decimal_obj = Decimal(‘10.5’)
json_str = json.dumps(decimal_obj, cls=DecimalEncoder)
print(json_str)
“`

このように、DecimalオブジェクトをJSONにシリアライズするためには、独自のエンコーダーを定義してDecimalオブジェクトをfloatに変換する必要があります。

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