Python 3におけるIPythonノートブックでのセル実行時間を測定する簡単な方法

PYTHON3 チュートリアル

Python 3におけるIPythonノートブックでのセル実行時間を測定する方法

IPythonノートブック、現在ではJupyterノートブックとして知られるこのツールは、データサイエンスや機械学習の分野で非常に人気があります。ノートブック上でコードを実行する際に、特定のセルの実行時間を測定することは、コードの効率性を評価するために重要です。Python 3では、これを行うための便利な方法があります。

1. マジックコマンド `%time` の使用

Jupyterノートブックでは、特定のセルの実行時間を測定するために、マジックコマンド `%time` を使用することができます。このコマンドは、単一のステートメントの実行時間を測定するのに適しています。

# サンプルコード: %timeを使った実行時間の測定
%time sum(range(1000000))

このコードを実行すると、以下のような出力が得られます。

CPU times: user 10 ms, sys: 0 ns, total: 10 ms
Wall time: 9.95 ms

この出力は、コードの実行にかかったCPU時間と実際の経過時間を示しています。

2. マジックコマンド `%timeit` の使用

複数回の実行時間を測定し、平均値を取得したい場合は、`%timeit` を使用すると便利です。このコマンドは、指定されたコードを複数回実行し、平均実行時間を報告します。

# サンプルコード: %timeitを使った実行時間の測定
%timeit sum(range(1000000))

このコードを実行すると、以下のような出力が得られます。

10 loops, best of 5: 25.6 ms per loop

ここでは、コードが10回実行され、その中で最も良い5回の平均が25.6ミリ秒だったことを示しています。

3. `%%time` を使用したセル全体の実行時間の測定

セル全体の実行時間を測定したい場合は、セルマジックの `%%time` を使用することができます。これにより、セル内のすべてのコードの実行時間を測定できます。

# サンプルコード: %%timeを使ったセル全体の実行時間の測定
%%time
total = 0
for i in range(1000000):
    total += i

このコードを実行すると、以下のような出力が得られます。

CPU times: user 100 ms, sys: 0 ns, total: 100 ms
Wall time: 99.5 ms

この出力は、セル全体のコードの実行にかかった時間を示しています。

まとめ

Python 3でIPythonノートブックを使用する際、セルの実行時間を測定することは、コードのパフォーマンスを改善するための重要なステップです。`%time`、`%timeit`、そして `%%time` のマジックコマンドを活用することで、簡単に実行時間を測定し、コードの効率性を向上させることができます。これらのツールを使いこなすことで、より効率的なプログラムを書くことができるでしょう。

Python 3におけるIPythonノートブックでのセル実行時間を測定する簡単な方法は、`%%time` マジックコマンドを使用することです。このコマンドをセルの先頭に記述すると、そのセルの実行時間が自動的に計測されます。セルを実行すると、実行時間が表示され、そのセルの処理にかかった時間を確認することができます。これにより、コードの実行時間を簡単に測定し、パフォーマンスの改善に役立てることができます。

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