Pythonのif...elseステートメントは、条件に基づいて異なるコードブロックを実行するための基本的な制御構造です。条件が真(True)である場合にはあるブロックを実行し、偽(False)である場合には別のブロックを実行します。

このフローチャートは、Pythonにおける「if」文の動作を示しています。以下はその説明です。
- テスト式(Test Expression):
- フローチャートの最初の菱形の部分はテスト式を表します。
- ここで条件が評価されます。
- 条件が真(True)の場合:
- テスト式の結果が真(True)であれば、次に進む矢印は下向きで、「if」の本体(Body of if)に進みます。
- ここでは「if」文の内部のコードが実行されます。
- 条件が偽(False)の場合:
- テスト式の結果が偽(False)であれば、右側の矢印に進み、「if」文の本体をスキップして、次のステートメントに進みます。
- 「if」の後のステートメント(Statement just below if):
- 条件が真であっても偽であっても、次に実行されるのは「if」文の後に続くステートメントです。
基本構文
if 条件:
# 条件がTrueの場合に実行されるコード
else:
# 条件がFalseの場合に実行されるコード
例を通じた説明
基本的なif…else文
x = 10
if x > 5:
print("xは5より大きい")
else:
print("xは5以下")
出力:
xは5より大きい
if文のみ
y = 3
if y < 10:
print("yは10より小さい")
出力:
yは10より小さい
if…elif…else文
elifは「else if」を意味し、複数の条件を順にチェックする場合に使用します。
z = 15
if z < 10:
print("zは10より小さい")
elif z < 20:
print("zは10以上20未満")
else:
print("zは20以上")
出力:
zは10以上20未満
ネストされたif文
if文は他のif文の中にネストして使用することができます。
a = 8
b = 12
if a > 5:
if b > 10:
print("aは5より大きく、bは10より大きい")
else:
print("aは5より大きいが、bは10以下")
else:
print("aは5以下")
出力:
aは5より大きく、bは10より大きい
条件式
- 比較演算子:
==,!=,>,<,>=,<= - 論理演算子:
and,or,not
複数条件の例
c = 7
d = 5
if c > 5 and d < 10:
print("cは5より大きく、dは10より小さい")
出力:
cは5より大きく、dは10より小さい
複雑な条件の例
e = 4
f = 6
if (e > 3 or f < 5) and not (e == f):
print("複雑な条件が満たされました")
else:
print("条件が満たされませんでした")
出力:
複雑な条件が満たされました
まとめ
if...elseステートメントは、プログラムのフローを制御するための重要なツールです。条件に基づいて異なるコードを実行することで、プログラムをより柔軟にすることができます。
