Python3 #7: キャスト(Casting)

独習 PYTHON 3

PythonにおけるCasting(キャスト)とは、あるデータ型から別のデータ型への変換を指します。Pythonは動的型付け言語であり、変数のデータ型は代入される値によって自動的に決定されますが、時には明示的な型変換が必要な場合があります。

Pythonにおいては、以下のような方法でCastingを行うことができます:

1. int()、float()、str()などのビルトイン関数

これらの関数を使用して、数値や文字列などの基本的なデータ型を別の型に変換できます。たとえば、int()関数を使用して文字列を整数に変換することができます。

以下に、それぞれのキャスト関数の例を示します:

int(): 文字列を整数に変換します。

str_num = "123"
int_num = int(str_num)
print(int_num)  # 出力: 123

float(): 文字列や整数を浮動小数点数に変換します。

str_num = "3.14"
float_num = float(str_num)
print(float_num)  # 出力: 3.14

int_num = 123
float_num = float(int_num)
print(float_num)  # 出力: 123.0

str(): 数値や他のデータ型を文字列に変換します。

num = 123
str_num = str(num)
print(str_num)  # 出力: "123"

float_num = 3.14
str_float = str(float_num)
print(str_float)  # 出力: "3.14"

これらの関数を使用することで、必要に応じてPythonでデータ型の変換を行うことができます。

2. データ型のコンストラクタ

データ型のコンストラクタを使用して変換を行うこともできます。たとえば、int()float()str()といったビルトインデータ型のコンストラクタを使用することで、同様の効果を得ることができます。

str_num = "123"
int_num = int(str_num)

3. リストやタプルなどのコレクションの型変換

リストやタプルなどのコレクション型のデータも、list()tuple()などのコンストラクタを使用して別の型に変換できます。

以下に、リストやタプルなどのコレクションの型変換の例を示します:

リストからタプルへの変換:

my_list = [1, 2, 3]
my_tuple = tuple(my_list)
print(my_tuple)  # 出力: (1, 2, 3)

タプルからリストへの変換:

my_tuple = (1, 2, 3)
my_list = list(my_tuple)
print(my_list)  # 出力: [1, 2, 3]

文字列からリストへの変換:

my_string = "hello"
my_list = list(my_string)
print(my_list)  # 出力: ['h', 'e', 'l', 'l', 'o']

文字列からセットへの変換:

my_string = "hello"
my_set = set(my_string)
print(my_set)  # 出力: {'e', 'h', 'o', 'l'}

セットからリストへの変換:

my_set = {'apple', 'banana', 'orange'}
my_list = list(my_set)
print(my_list)  # 出力: ['orange', 'banana', 'apple']

辞書からリストへの変換:

my_dict = {'a': 1, 'b': 2, 'c': 3}
my_list = list(my_dict.items())
print(my_list)  # 出力: [('a', 1), ('b', 2), ('c', 3)]

これらの例では、Pythonのコレクション型の間で変換を行っています。list()tuple()set()などの関数を使用して、データ型の変換を行うことができます。

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