バージョン管理システム(VCS)であるGitは、現代のソフトウェア開発において不可欠です。バージョン管理を通じて、ソフトウェアのソースレベルでの変更履歴を追跡し、以前の状態に戻したり、ファイルやディレクトリの別バージョンを作成したりできます。
多くのソフトウェアプロジェクトはGitリポジトリで管理されており、GitHub、GitLab、Bitbucketなどのプラットフォームがプロジェクトの共有とコラボレーションを容易にします。
このガイドでは、Ubuntu 22.04サーバーにGitをインストールして設定する方法を2つ紹介します。1つはパッケージマネージャーを使用する方法、もう1つはソースからインストールする方法です。それぞれの方法には、それぞれの利点があります。
前提条件
- Ubuntu 22.04サーバー
- 非rootスーパーユーザーアカウント
デフォルトパッケージでのGitインストール
1. Gitのバージョン確認:
git --version
出力例:
git version 2.34.2
2.インストールされていない場合:
sudo apt update sudo apt install git
ソースからのGitインストール
1. 必要な依存関係をインストール:
sudo apt update sudo apt install libz-dev libssl-dev libcurl4-gnutls-dev libexpat1-dev gettext cmake gcc
2. Gitをダウンロードして展開:
mkdir tmp && cd tmp curl -o git.tar.gz https://mirrors.edge.kernel.org/pub/software/scm/git/git-2.38.1.tar.gz tar -zxf git.tar.gz cd git-*
3.パッケージを作成してインストール:
make prefix=/usr/local all sudo make prefix=/usr/local install exec bash
4.バージョン確認:
git --version
Gitの設定
1.ユーザー情報を設定:
git config --global user.name "Your Name" git config --global user.email "[email protected]"
2.設定確認:
git config --list
これでGitのインストールと設定が完了しました。