アメリカ人の90%がiPhoneの価格が高すぎると考えている

IT World

アメリカは世界最大のiPhone市場である。しかし、最近の調査によれば、調査に参加した90%の人々がiPhoneの価格が高すぎると感じており、これはAppleにとって警鐘となっている。

アメリカはインドと中国に次ぐ世界第3位のスマートフォン市場である。しかし、上位2つの市場が主に低価格から中価格帯のスマートフォンで成長しているのに対し、アメリカは高級スマートフォンのセグメントが最も活発な市場である。これが、アメリカが依然として世界で最も多くのiPhoneユーザーを抱える国である理由である。

アメリカ人の90%がiPhoneの価格が高すぎると考えている
アメリカ人の90%がiPhoneの価格が高すぎると考えている・IPHONE16

アメリカ市場でiPhoneの販売が好調な主な理由は、国民の高い収入と、新しいバージョンが発売されるたびにiPhoneの価格が変わらないことである。さらに、Appleはアメリカのユーザーが製品を容易にアップグレードできるような優遇政策も提供している。

iPhoneが中国市場で国内ブランドとの激しい競争によりシェアを失いつつある中、Appleは収益を維持するためにアメリカでのiPhone販売を確保する必要がある。しかし、最近の調査はアメリカ市場での「リンゴ」にとって警戒すべき兆候を示している。

多くのアメリカ人ユーザーはiPhoneの価格が高すぎると感じており、今年は新しいiPhone 16を購入しない(写真:Getty)。

マイアミに本拠を置く個人金融会社WalletHubが実施した調査によると、多くのアメリカ人がiPhoneの価格が高すぎると述べており、インフレのため今年は新しいiPhoneを購入しないという。

具体的には、WalletHubの調査参加者の90%が、テレビ、冷蔵庫、洗濯機など他の電子機器の価格が下がる傾向にある中で、iPhoneの価格が高すぎると感じている。

Appleが最近発売したiPhone 16シリーズは、昨年のiPhone 15と同じ価格を維持しており、iPhone 16は799ドルから、iPhone 16 Plusは899ドル、iPhone 16 Proは999ドル、iPhone 16 Pro Maxは1,199ドルである。

WalletHubの調査参加者の63%は、インフレの上昇により今年は新しいiPhone 16を購入しないと述べている。調査参加者のうち37%がiPhone 16を購入する予定で、そのうち5人に2人は新しい電話を購入するためにクレジットを利用することを受け入れている。

WalletHubの調査は、アメリカ人が新しいiPhoneの使用を非常に重視していることも示しており、調査参加者の42%が最新世代のiPhoneを使用することが自己イメージにとって非常に重要であると答えている。

調査参加者の30%は、誰かが新しいiPhoneを使っているのを見たら、その人は裕福だと考え、他の27%は新しいiPhoneを使うのは浪費だと考えている。

WalletHubの調査結果は、多くのアメリカ人が新しいバージョンのiPhoneのアップグレードや購入にあまり関心がなくなっていることを示す警告として、Appleにとって受け取ることができる。

アメリカで多くの人々が支出を抑えるインフレの状況に加え、iPhone 16が前バージョンと比較して革新性に欠けることも、ユーザーがあまり関心を持たない理由の一つである。

Appleは、デザインに変化がなく、内部の仕様をアップグレードし、あまり目立たない新機能を追加した従来のiPhoneを発売し続けるのではなく、折りたたみ式iPhoneのようなより革新的な新製品をリスクを取ってでも発売し、ユーザーを引きつける時が来たのかもしれない。

(出典:DTrends/WalletHub)

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